風景写真/桜
今熊神社のミツバツツジと山桜の写真を、過去の撮影であるが現像し直して、まとめて掲載した。 今熊神社は、東京都八王子市の標高505.7mの今熊山に鎮座する。本殿が今熊山頂にあり遥拝殿は山麓にある。その遥拝殿の背後には、ミツバツツジ約1,500株が植栽さ…
桜、散る・・・"桜は散り際が最も美しい"と言われているが、果たして、そうだろうか? 東京の桜は、平年より5日遅い3月29日に咲き始め、4月4日に満開となり、都心では既に「桜、散る」ところがほとんどである。 "桜散る"この文言を聞くと思い出すのは、高校…
わに塚の桜は、山梨県韮崎市にある「わに塚」の上に立つ一本桜で、樹齢約330年、根回り3.4m、樹高17mのエドヒガンザクラで、平成元年に韮崎市の天然記念物に指定されている。ちなみに、エドヒガン(江戸彼岸)は、古くから日本の山野に自生していた野生種で…
燦爛たる美華と光輝に満ち溢れる桜。ゆっくりと手を伸ばし、そっと花を両手の手のひらで包み込む。顔を近付け、香りを感じる。そして益子の銘酒を傾ける。 日常のすべてを忘れて、五感で愛でる花見をしたいものである。 今年は、桜の開花がとても早い。例年…
この週末は雨となった。私の自宅近くのJR国立駅からまっすぐ南へと続く1.3kmの大学通りには、約360本の桜が植樹され桜の並木道をつくっているが、気温も低く「花冷え」で 桜の花も、どこか悲し気に見える。この桜が咲く3月下旬~4月上旬に降る雨のことを桜雨…
本日からゴールデンウイークの始まり。今日は生憎の雨。明日は天気が良いようだが、私は出勤。最長10連休の方もいらっしゃると聞くが、私は間に飛び飛びの出勤である。仕方がない。天気もGW前半は落ち着かず、後半は晴が続くようなので、信州にギフチョウを…
新潟県十日町市にある「儀明の棚田」と新潟県津南町の「中子の桜」がどちらも満開と聞き遠征してきた。 儀明の棚田へは過去に何度も訪れ、紅葉や雪景色も撮っているが、畦の山桜が棚田の水鏡に映り込む「桜の棚田」として有名であり、2018年4月21日に桜も撮…
桜隠しとは、桜の花に降り積もり、その姿を覆い隠してしまう雪の事。 桜前線も北の大地へ北上し、桜色から新緑に変わる季節になった。今年は色々と計画をしていたものの「鹿沼市板荷の観音桜」を撮影しただけで終わってしまった。満開のタイミングと私の休日…
観音桜は、鹿沼市板荷地区を流れる黒川沿いにあるエドヒガンの1本桜である。現地の案内板によれば、この桜は、色もよく、花の寿命も長く、花の数も多く、4月の第1日曜日の観音様の縁日に合せて咲くので「観音桜」と名付けられたとのことである。 今年は、…
私が一年の中で一番「和」を感じる季節。特に桜は、わびさび、凛、雅・・・など普段は忘れている和心を呼び覚ましてくれる。 昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大で一度も桜を撮ることができまなかった。21日で一都三県の緊急事態宣言が解除され、昨日は、…
桜月夜とは、桜の花が月夜に照りはえるさまを言い、与謝野晶子は「みだれ髪」の中で「清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき」と詠っている。「桜咲く月夜にすれ違う人々とその顔が美しい」と言っているわけだが、自身の満ち足りた気持ちと桜…
発知のヒガンザクラ。2014年に撮影した写真であるが、写真1と2は初掲載である。新型コロナウイルス感染拡大防止のために発せられた国からの非常事態宣言と東京都からの非常事態措置を受け、少なくとも4月中の自然風景と昆虫の撮影はすべて予定をキャンセ…
新型コロナウイルス感染拡大防止のために。私は、勤め先から4/1~4/12まで、私に会社を休むようにと指示が出ております。仕事柄、在宅勤務はできず、また新宿や渋谷の3密状態の場所に出入りすることが多く感染の危険性が高いこと、そして前立腺がんの全摘手…
桜は、陰か陽か? 植物学的には、陰樹は日陰でも育つ樹木、陽樹は日光が当たらないと育たない樹木のことであるから、桜は陽樹である。しかしながら、陰陽道で言えば、桜は陰樹(陰木)になる。陰陽道とは、朝日新聞掲載の「キーワード」(2010-08-24 朝日新聞…
東京はソメイヨシノが満開となった。今年の冬は、日本付近に寒気が流れ込みにくい状態が続き暖冬となったため、休眠打破が鈍く花芽の成長のスピードは遅いとみられた。しかしながら、2月後半から3月中旬頃までは気温がかなり高くなったため、一部地域は平…
中子の桜は、新潟県津南町中子にある灌漑用ため池の辺に植えられたもの。残雪の桜、湖面に映る桜、桜の存在感を引き立てる背景の杉林、幻想的な朝霧など、写真家にとっては魅力的な場所である。信州「中綱湖のオオヤマザクラ」の光景が似るが、こちらの桜は…
儀明の棚田は、新潟県十日町市に点在する棚田の1つで「桜の棚田」として知られており、畦の山桜が棚田の水鏡に映り込む景色が美しい。その山桜が満開の時期に訪れたいが、これまで中々タイミングが合わなかった。情報では、19日の朝で二~三分咲き。しかし…
日蓮宗総本山「身延山久遠寺」。報恩閣前のしだれ桜は樹齢400年と言われ、全国しだれ桜10選に数えられている。大きく垂れ下がる枝いっぱいに淡いピンク色の花が咲き誇る様子は圧巻で、風格とともに優美さも感じる。7年前は夜桜を撮ったが、今回はほぼ満月と…
身延山西谷の桜を撮るため、7年ぶりに当地を訪れた。山梨県にある身延山西谷は久遠寺の宿坊が集まるエリアで、日本さくらの名所100選に選ばれている。「本行坊」「麓坊」「北之坊」など各宿坊の周辺には樹齢数百年を数えるしだれ桜が多数あり、久遠寺の本堂…
中綱湖のオオヤマザクラを撮る予定を、今年のゴールデンウイークに組み込んだ。中綱湖は、長野県大町市にある仁科三湖の中でも一番小さな湖だが、湖の西側に群生するオオヤマザクラの濃いピンク色が湖面に映る様はとても美しく、全国各地からカメラマンが詰…
ヤマザクラ Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba, 1992)は、バラ科サクラ属の落葉広葉樹である。日本の代表的な桜で、宮城県以西の山地の日照条件のよい場所に広く自生している。土壌の浅い岩礫地や尾根筋に生育していることが多い。ヤマザクラ…
日本各地には桜の名所が多くあり、東京都内においても、千鳥ヶ淵や私の自宅近くの国立駅から伸びる大学通りも見事である。ただし、それらは桜そのものの美しさよりも景観全体の美しさに感動しているとも言える。一方、たった一本の桜でも心打つ名木もある。…
天王桜は、群馬県片品村の里山に咲く一本桜で、樹齢推定300年、樹高が13.65m、樹冠幅は18.6mのオオヤマザクラの巨木である。桜の根本に石の祠「天王神様」が奉られていることから、「天王桜」と呼ばれている。平成23年には、群馬県指定の天然記念物になって…
しだれ桜(Cerasus spachiana f. spachiana)は、枝が柳のように垂れ下がって生えている桜の総称である。エドヒガンの変種が多く、八重紅枝垂、紅枝垂、清澄枝垂、仙台枝垂、一重紅枝垂、枝垂彼岸、菊枝垂、糸枝垂、吉野枝垂、雨情枝垂、枝垂彼岸など様々な…
金山落し「今井の桜」。一週間前に訪れた時は、曇りで3分咲きだったため、撮り直しの再訪である。場所や桜の詳細については、掲載済みの記事「今井の桜」を参照いただきたい。 4月9日の天気予報は、朝から晴れ。午前2時半に自宅を出発し、中央道、首都高…
龍珠院は、東京都あきる野市の奥座敷にある約600年ほど前に開創されたという臨済宗の小さな寺だが、春には、高遠桜、枝垂れ桜、山桜、八重桜、染井吉野といった様々な桜と共に、菜の花、ミツバツツジ等が咲き乱れ「花の山寺」として親しまれている。ちなみに…
「今井の桜」は、千葉県白井市北部の今井地区を流れる「金山落し」と呼ばれる用水路の両岸、名内橋から手賀沼までのおよそ2kmに渡る桜並木である。昭和35年、地域の景観を保つため緑の羽根の還元資金によりソメイヨシノ、八重桜が150本ほど植えられた。昭和5…