チョウ/シジミチョウ科
秋に見られるシジミチョウをまとめてみた。 猛暑酷暑の2025年の夏。9月になっても秋の気配すら感じない。この暑さはいつまで続くのかも分からず、今年は「秋」は来ないかも知れないとさえ思うこの頃であるが、体内時計を持つ昆虫たちを観察すると季節は確実…
クロツバメシジミ Tongeia fischeri(Eversmann, 1843)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ亜科(Subfamily Polyommatinae)ヒメシジミ族(Tribe Polyommatini)クロツバメシジミ属(Genus Tongeia)のチョウである。2013年に撮影し、当時記…
ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha argia (Menetries, 1857)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ亜科(Subfamily Polyommatinae)ヤマトシジミ属(Genus Pseudozizeeria)のチョウで、国外では中国、韓国、台湾をはじめ、南アジアから東南ア…
スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii Matsumura, 1919 は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ亜科(Subfamily polyommatinae)ルリシジミ属(Genus Celastrina)に属するチョウで、中国の南西部・南部、朝鮮半島、台湾、日本では北海道・本州…
ツバメシジミ Everes argiades argiades (Pallas, 1771) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ツバメシジミ属(Genus Everes)に属するチョウで、和名の由来でもある後翅の尾状突起が特徴。ユーラシアの温帯に広く分布し、日本では北海道・本州・四国・…
ムラサキツバメ Narathura bazalus turbata (Butler, 1881) は、ジミチョウ科(Family Lycaenidae)ムラサキシジミ属(Genus Narathura)で、世界におよそ200種からなるグループの中の1種である。分類は未だに定まっていない。(シノニム:Arhopala bazalus…
ミヤマシジミ Plebejus argyrognomon (Bergstrasser, 1779) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ属(Genus Plebejus)に分類されるチョウ。これまで栃木県、山梨県、富山県で観察し撮影しているので、それぞれで写した写真を掲載しまとめた。…
ルリシジミ Celastrina argiolus (Linnaeus, 1758)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ルリシジミ属(Genus Celastrina)のチョウで、全国的に分布し、低地から山地の明るい草地などで普通に見られるシジミチョウである。翅の表面は、オスは明るい青藍…
サツマシジミの開翅を7年目にしてようやく撮影することができた。 サツマシジミ Udara albocaerulea albocaerulea (Moore, 1879) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/タッパンルリシジミ属(Genus Udara)のチョウ。南方系で、薩摩の国(現在の鹿児…
ヤクシマルリシジミ Acytolepis puspa ishigakiana (Matsumura, 1929)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/ヤクシマルリシジミ属(Genus Acytolepis)のチョウで、和名は、屋久島で最初に発見されたことによる。翅の開張は27mm内外。ルリシジミに似て…
サツマシジミ Udara albocaerulea albocaerulea (Moore, 1879) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/タッパンルリシジミ属(Genus Udara)のチョウ。南方系で、本州(三重、和歌山、広島、山口の沿岸部)、四国と九州の沿岸部等に分布しているが、近年…
サツマシジミ Udara albocaerulea albocaerulea (Moore, 1879) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ族(Tribe Polyommatini)タッパンルリシジミ属(Genus Udara)のチョウで、薩摩という名前の如く南方系で、本州(三重、和歌山、広島、山口の沿岸…
ベニシジミは、あまりに普通に見られるため、これまでの主目的としては撮影してこなかったが、この10年間で撮影した本種の撮影データを見直してみると、ベニシジミの白化型と黒化型を撮っていたので紹介しておきたいと思う。 ベニシジミ Lycaena phlaeas chi…
オオルリシジミ Shijimiaeoides divinus (Fixsen, 1887)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)オオルリシジミ属(Genus Shijimiaeoides)のチョウで、以下の2亜種に分類される。 オオルリシジミ 本州亜種 Shijimiaeoides divinus barine (Leech, 1893) …
シルビアシジミ Zizina emelina emelina (de l'Orza, 1869) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ族(Tribe Polyommatini)シルビアシジミ属(Genus Zizina)に分類される体長10mmほどのシジミチョウで、昆虫学者でもあった中川和郎氏(国立が…
~分類まとめ⑪~ ゴマシジミ属(Genus Phengaris)は、日本をはじめ、朝鮮半島、中国から中央アジアを経てヨーロッパ中央部まで分布するチョウである。日本国内においては、以下の2種が生息しており、ゴマシジミは、北海道と本州、九州(四国では確認されて…
ルーミスシジミ Arhopala ganesa loomisi (H. Pryer, 1886)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)のムラサキシジミ属(Genus Arhopala)のチョウ。国内では千葉県の房総半島南部を北東限として紀伊半島・中国・四国・九州・隠岐・屋久島に、局地的に分布…
ムラサキシジミは、過去に何度も撮影し、その都度記事にしてきたが、先日、メスの開翅を撮影したので、 今一度過去の撮影分と合わせてまとめたいと思う。 ムラサキシジミ Arhopala japonica (Murray, 1875) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ムラサキ…
ゴマシジミ(青ゴマ)の開翅をようやく撮影できたので紹介したい。 ゴマシジミ Phengaris teleius (Bergstrasser, 1779) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ゴマダラシジミ属(Genus Phengaris)に分類されるチョウで、日本国内では4亜種が生息してお…
~分類まとめ⑥~ ヒメシジミ属には、以下の3種(5亜種)が国内に生息しているが、分類は研究者によって見解が異なっており、ミヤマシジミ、アサマシジミをミヤマシジミ属(Lycaeides属)として分類している場合もある。昆虫の分類は、形態学、生態学、比較…
アサマシジミ Plebejus subsolanus (Eversmann, 1851) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ属(Genus Plebejus)の属するチョウで、北海道と本州の関東、中部地方の山地の草原のみに分布し、以下の3亜種に分類されている。 中部低地帯亜種 P…
ムラサキシジミ Arhopala rama (Kollar, [1844]) は、チョウ目シジミチョウ科(Family Theclini)ムラサキシジミ属(Genus Arhopala)属するチョウで国内では、本州、四国、九州、南西諸島に分布する普通種である。翅表が、黒色の広い帯で縁どられた濃い青紫色が…
ツバメシジミ Everes argiades argiades (Pallas, 1771) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ツバメシジミ属(Genus Everes)に属するチョウで、和名の由来でもある後翅の尾状突起が特徴。北海道・本州・四国・九州に分布し、平地の草原や公園などで見…
ヤクシマルリシジミ Acytolepis puspa ishigakiana (Matsumura, 1929)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/ヤクシマルリシジミ属(Genus Acytolepis)のチョウで、本州では紀伊半島中南部、四国では高知県南部海岸地域、そして九州南部と南西諸島に分…
ウラナミシジミ Lampides boeticus (Linnaeus, 1767) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/ウラナミシジミ属(Genus Lampides)に分類され、河川敷の草地や樹林地、都市の公園などでも普通に見られるチョウで、翅の裏に薄い褐色と白のしま模様があり、…
ウラギンシジミ Curetis acuta paracuta de Nicéville, 1902 は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/ウラギンシジミ属(Genus Curetis)に分類されるチョウで、翅の裏が銀白色に輝くことが和名の由来である。シジミチョウの仲間では大型で3cmほどある。…
ゴイシシジミ Taraka hamada hamada (H. Druce, 1875) は、アシナガシジミ亜科/ゴイシシジミ属のチョウで、日本産のアシナガシジミ亜科のチョウは本種のみである。日本では北海道から九州にかけて広く分布し、平地から高地(標高1,600m)の笹薮等に生息する…
ゴマシジミは、シジミチョウ科ゴマシジミ属(Phengaris属)に分類されるチョウで、日本国内では以下の4亜種が生息しているが、いずれも環境省RDBで絶滅危惧種として選定している。 ゴマシジミ北海道・東北亜種 Phengaris teleius ogumae (Matsumura, 1910) …
ヒメシジミ Plebejus argus (Linnaeus, 1758)は、シジミチョウ科ヒメシジミ属(Plebejus属)のシジミチョウで、北海道には、北海道亜種 Plebejus argus pseudaegon (Butler, [1882]) が広く分布し、本州には、本州・九州亜種 Plebejus argus micrargus (Butl…
トラフシジミ Rapala arata(Bremer, 1861)は、シジミチョウ科トラフシジミ属で、翅の裏面に虎斑状の斑紋があることからこの和名が付いている。北海道、本州、四国、九州に広く分布し、平地~山地の樹林、雑木林の明るい林縁や渓谷などに生息する。成虫は、…