風景写真/霧氷
~蔵出し写真⑥~ 11月中旬の美ヶ原高原。残り紅葉に霧氷がそっと触れる。秋の名残と冬の気配が静かに交わるこの時期ならではの光景。朝の光が差し始めると、紅と白がやわらかく溶け合っていく。澄み切った空気と静けさの中で、短い季節のはざまに見られる奇…
最近、夢をよく見る。というより、見た夢を覚えていると言った方が正しいだろう。その内容は様々で、決して悪夢ではないのだが、行ったこともないような場所に、かつての知り合いたちとともに出かけているような夢が多く、ストーリー性があるものだ。 夢は「…
11月23日勤労感謝の日。今年最後の祭日は冷たい雨である。かつて、この時期には信州・美ヶ原高原によく出掛けていた。ビーナスラインが冬期通行止めになる前に霧氷を撮るためである。霧氷が付くには様々な自然の条件が重なる必要があり、その条件と私の休日…
じゃらん 関東東北 2月号 ~写真家さんに直撃~「気になる絶景story」に、私が長野県の霧ケ峰で撮影した霧氷の写真と私の紹介が掲載。2021年12月28日発売 690円 じゃらん 関東東北 2月号「気になる絶景story」 霧氷Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-20…
皆様、新年明けましておめでとうございます。 昨年の様々な出来事は、大切な経験として学ぶべきことは学び、多くの反省を2021年に活かさなければならないと思っております。新型コロナウイルスは、今尚、感染が拡大し、今年に延期された東京オリンピックの開…
冬の煌めき-ダイヤモンドダスト。気温が氷点下15度以下で湿度が高く晴天無風の時に、空気中の水蒸気が細氷となって降る現象である。 夜明けとともにダイヤモンドダストは薄らと見え始めるが、輝きはない。しかしながら、向かいの尾根から朝日が見えそうにな…
霧氷に魅せられて、この11年の間、様々な場所で何百枚と霧氷の写真を撮ってきた。撮影地を思い起こして列挙してみると以下になる。 山梨県山中湖村 山梨県北杜市/清里 静岡県裾野市 栃木県日光市/小田代ヶ原 長野県軽井沢町 長野県松本市/上高地 長野県松…
霧氷という芸術を、自己の中に受け入れ、深く味わう。 「秋山明浄にして粧うが如く」季節が終わり、「冬山惨淡として睡るが如し」季節の到来である。彩り豊かな光景からモノトーンの世界へと一変するが「霧氷」という芸術作品が作り出される季節でもある。 …
今年2度目の撮影遠征。社会復帰後では初。今回は、時折一緒に出掛けている会社の仲間二人を連れて、自身の快気祝いを兼ねての遠征。昨年は、2月11日に一緒に出掛けた時、霧ケ峰で霧氷を撮ることができた。「霧氷(霧ヶ峰)」さて、今年はどこに行こうか?被…
3月頃から11月頃までは、主としてチョウやトンボなどの昆虫を、その時期以外は自然風景写真を撮影しているが、晩秋から早春という季節柄、霧氷風景を追いかけることが多い。とは言っても、出かければ撮影できるものでもないから、年によっては、2~3ヶ月出…
小田代ヶ原の霧氷を撮るために、2010年から通うこと7回目。ようやく撮影することができた 小田代ヶ原は、栃木県日光市の日光国立公園内にある標高およそ1,400mの湿原で、面積は隣接する戦場ヶ原の約4分の1ほど。自然豊かでラムサール条約にも登録され、多…
霧氷は、過冷却にある霧や雲、空気中の水蒸気が昇華によって樹木に付着した小さな氷である。北海道等、冬の寒さが厳しい所では平地でも見られるが、本州等では、標高の高い高原や湖、湿原、河川で見ることができる。本ブログで掲載した霧ヶ峰や美ヶ原などは…
霧氷の魅力を最大限に表現できる撮影場所の一つが霧ヶ峰である。霧ヶ峰ではダイヤモンドダストとサンピラーも見ることができる。そのポイントからは、過去に2回ずつ撮影しているが、来たからには寄っておきたい。ダイヤモンドダストとサンピラーが見られる…
霧氷の撮影で車山高原へ。車山は、長野県茅野市と諏訪市の境目に位置する山。霧ヶ峰の最高峰で標高は1925m。 車山一帯は車山高原と呼ばれており、12月から3月までは、信州ビーナスライン沿いで霧氷を見ることができる。ただし、霧氷は、いつ行っても見られる…
霧氷を撮るために、毎冬、様々な場所を訪れてきたが、前記事の「美ヶ原の霧氷」に掲載したように、念願であった長野県松本市の「美ヶ原」において霧氷を撮ることができ、一先ず、目標としてきた「高原霧氷」に区切りをつけることができた。そこで、それらを…
美ヶ原の霧氷撮影は、4年ぶりで今回が7回目の挑戦である。過去6回とも良い写真が撮れておらず、内2回は霧氷がまったくなく、1枚も撮らずに引き上げている。またここ数年は、なかなか霧氷が付かず、私の休日とも合致しなかったため、行くことすらなかっ…
12月。先週までは比較的暖かい日もあったが、昨日あたりから強い寒気が流れ込んでおり、西高東低の気圧配置とともに本格的な冬へと 移り変わろうとしている。色づいた木々の葉は落ち、中部山岳地帯から日本海側は白の世界に、そして太平洋側は乾いた世界へと…
霧氷の光景に取り憑かれ、ここ数年は冬になると霧氷ばかり追いかけている。その理由は、ブログ記事「霧氷の魅力」を読んでいただきたいが、霧氷は、勿論、冬の時期にしか見られないが、ある限られた気象条件でしか現れないし、東京在住で週末しか出かけられ…
御射鹿池。私の親類の友人であった東山魁夷画伯の「緑響く」(1982年制作)という名画のモデルになった池である。 御射鹿池には四季を通じて何度も訪れており、冬にも3回訪れて撮影しているが、その時は、池は凍っていないものの、早朝という時間と着雪した…
今シーズン、初めての霧氷撮影。 霧氷の撮影は、週末と天気の組み合わせが良くなければ不可能なのだが、ようやくチャンスが巡ってきた。 今回の目的は、白樺高原“夕陽の丘”展望台からの光景である。5時半に到着し駐車できるスペースに車を止めて夜明けを待…
ダイヤモンドダストとサンピラーは、写真の世界では1/250~1/1250秒という瞬間を 切り取って「作品」にしたもので、肉眼で見えているものとは違う。 この記事では、ダイヤモンドダストとサンピラーが、実際にはどのように見えているのかを 自然芸術の "記録 …
ダイヤモンドダスト(細氷)は、寒冷地において晴天で無風、気温が氷点下15度以下で湿度の高い時に、空気中の水蒸気が細氷となって降る現象である。 サンピラー(太陽柱)は、雲の中にある氷晶の表面で太陽からの光線が反射され、太陽の虚像として見える大気…
霧氷とは、着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する、白色や半透明で結晶構造が顕著な氷層の総称である。蔵王や北八ヶ岳等で見られる、樹木が完全に樹氷や雪によって覆われた樹氷(アイスモンスター、または、海老の尻尾)とは違って、過冷…
美ヶ原の霧氷風景を撮りたい! もう、紅葉の季節が終わろうとしている。それにも関わらず、この秋は10月18日の乗鞍高原「まいめの池 ~紅葉~」以来、写真撮影の遠征はなく全くシャッターを切っていない。理由は3つある。 1つは、目的とする昆虫と風景だけ…