ホタルの独り言 Part 2

ホタルをはじめ、様々な昆虫の写真や自然風景の写真を掲載しています

昆虫と話題

ヒガンバナとチョウ

ヒガンバナとチョウの写真を過去撮影のものばかりだが集めてみた。 ヒガンバナは、秋分の日(2025年は9月23日)を中心とした秋の彼岸の頃に咲くことから名づけられた花である。別名「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」は、サンスクリット語で「天界に咲く花」で…

ナナホシキンカメムシ

ナナホシキンカメムシ Calliphara excellens (Burmeister, 1834)は、半翅目 (Order Hemiptera)キンカメムシ科(Family Scutelleridae)ナナホシキンカメムシ属(Genus Calliphara)で、国外では台湾、東南アジア、国内では奄美大島,喜界島,沖永良部島,与…

トビナナフシ

トビナナフシは、ナナフシ目(Order Phasmatodea)トビナナフシ科(Family Diapheromeridae)トビナナフシ属(Genus Micadina)で、短い翅をもつナナフシの仲間である。前翅は小さく円形で後翅は腹部中央に達する程度の長さで扇状に広げることができるが、飛翔能力…

沖縄の昆虫たち

今回の沖縄遠征では、トンボ類は14種類を撮影することができたが、チョウ類はまったく縁がなかった。主目標にしたコノハチョウ、フタオチョウ、イワカワシジミは見ることすらできず、リュウキュウウラボシシジミは、3回目撃したにも関わらず撮ることができ…

絶滅危惧種の日

絶滅危惧種とは、絶滅のおそれがある動植物の種や亜種のことである。種が絶滅するという事自体は、地球上で何度も繰り返されてきた自然な現象だが、近年、異常ともいえる速度で絶滅する生物が増えてきている。ちなみに毎年9月7日は絶滅危惧種の日である。193…

クロマルハナバチ

8月最後の休日。毎週土曜日は出勤のため日曜日と月曜日が休み。週間天気予報では雨マークであった。しかし実際は、月曜日の東京は曇りで、信州方面は朝から晴れ。そこで、時期的には既に遅いことは分かっていたが、もしかするといるかも知れないと言う微か…

セミの抜け殻に思う

過去に撮影したものと同じような絵は撮りたくない。できれば未だに撮影したことがない風景や昆虫の写真を撮りたい。そう思いながらこの8月も様々な計画を立てているが、何と先週末は新型コロナウイルスの濃厚接触者となり自宅待機。幸い感染は免れ4日目か…

沖縄の昆虫

6月22日から25日まで、3泊4日の沖縄遠征。天の川を撮り、ホタルや各種トンボも撮影したが、目的の中にはチョウも当然入れていた。しかしながら、トンボに多くの時間を割いてしまいチョウはほとんど撮ることが出来なかった。唯一撮ったのは、以下に掲載した…

5月のトンボとチョウ(絶滅危惧種)

5月21日(土)は、ホタルの講演会を行ってきた。相模原での講演は2回目である。前回は2019年11月24日で相模原市主催の講演会であったが、今回は国際ロータリー第2780地区主催、相模原市共催で「ホタル舞う相模原」と題した講演会である。 まずは、三ケ木地…

我慢の8月

今年の8月は上高地に行っただけで、しかも目標がまったく達成できていない。8日には台風10号と9号が相次いで日本列島に接近、その後は秋雨前線が停滞し、九州地方から東日本にかけての広い範囲に長期間の記録的な大雨を降らし、8月として過去およそ130年の…

運と偶然

まだ8月半ばだというのに、秋雨前線が停滞して北海道を除いて全国的に雨の週末。線状降水帯も発生し西日本を中心に大雨が降り続き、各地で「大雨特別警報」が発令されており、50年に一度という極めてまれな雨量で命を守るための最善の行動を取ることが求め…

フジキオビ

フジキオビ Schistomitra funeralis Butler, 1881 は、アゲハモドキガ科(Family Epicopeiidae)フジキオビ属(Genus Schistomitra)の蛾である。この属は、長い間1種のみであったが、2019年に2番目の種が中国で発見され Schistomitra joelmineti Huang & …

秋の里山の虫たち

この春に新型コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言が出された頃、本ブログに「春の里山の虫たち」という記事を投稿した。外出自粛から撮影や観察に出かけることができず、外付ハードディスクに保存している膨大なRAWデータから、過去に撮影した写真セレ…

初秋の高層湿原にて

9月の4連休3日目。21日にルリボシヤンマの青色型メスを引き続き探索するため信州の高層湿原に4回目の訪問。撮影日誌になってしまうが、貴重な観察記録を含んでいることから掲載することにした。写真については、ルリボシヤンマのホバリング等これまで掲…

春の里山の虫たち

新型コロナウイルス感染予防のため、勤め先からの指示により、4/1からいつでも出勤できる体制で自宅待機となっている。従って、その間の予定はすべて中止とした。 自然風景であれば、新潟十日町の星峠での天の川、儀明の棚田での桜の夕景、昆虫であれば、ム…

キバネツノトンボの産卵

キバネツノトンボの産卵の様子を長野県安曇野市の多産地で撮影したので紹介したい。 キバネツノトンボ Ascalaphus ramburi MacLachlan 1875は、アミメカゲロウ目(ordo Neuroptera)ツノトンボ科(Family Ascalaphidae) キバネツノトンボ属(Genus Ascalaph…

ヒメカマキリ

ヒメカマキリ Acromantis japonica Westwood, 1889 は、ハナカマキリ科(Family Hymenopodidae)ヒメカマキリ亜科(Subfamily Acromantinae)ヒメカマキリ属(Genus Acromantis)。日本のカマキリ類は、カマキリ科(Family Mantidae)とハナカマキリ科(Fami…

SIGMA 15mmでの昆虫撮影

SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE は、デジタル一眼レフカメラに対応したオートフォーカス対角線魚眼レンズ。最大撮影倍率は1:3.8で最短撮影距離は15cm。その短い撮影距離と被写界深度の深さを利用して、周りの状況も写し込んだ昆虫のクローズアップ…

ハンミョウ

ハンミョウ Cicindela chinensis japonica Thunberg, 1781 は、オサムシ科(Family Carabidae)ハンミョウ属(Genus Cicindela)の甲虫。本州、四国、九州、対馬、屋久島に分布し、国内に生息する24種の内、もっとも大きく美しい。成虫は春から秋まで見られ…

知見を得ただけの大遠征

一年の半分が過ぎたが、昆虫の撮影はあと2~3か月くらいで終わってしまう。総まとめは、恒例の年末に行うとして、ここで自身に喝を入れておこうと思う。 今期、昆虫撮影での大遠征は4回行ってきた。今年10月に一回目の車検に出す愛車の総走行距離は80,000…

「横沢入り」里山保全の実態

「横沢入り」は、東京都あきる野市のほぼ中央部、JR五日市線の武蔵増戸駅と武蔵五日市駅の中間辺りの北側に位置する「里山」である。48.6haほどの起伏に富んだ丘陵地で、7つの小谷戸と中央湿地から構成されている。それぞれの小谷戸の奥からは湧水が流れを…

ビロウドツリアブ

ビロウドツリアブ(Bombylius major Linnaeus, 1758)は、ツリアブ科(Bombyliidae)に属する体長 8~12mmの小さなアブである。北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布し、日当たりの良い林縁などで見られ、都市郊外にも生息する。ビロード状の毛で覆われ、長…

キイロテントウ

キイロテントウ Illeis koebelei Timberlake, 1943は、テントウムシ科(Family Coccinellidae)/カビクイテントウ族(Tribe Psylloborini)/キイロテントウ属(Genus Illeis)のテントウムシである。北海道、本州、四国、九州、南西諸島に分布し、4~11…

心が折れる2016年の秋

2016年の秋の撮影目標は、ミルンヤンマの産卵とカトリヤンマの産卵である。どちらも「静止写真」においては満足できるものを撮影しているが、産卵シーンは証拠程度のものしか撮れていないため、何とか美しく撮りたい。 ミルンヤンマの産卵シーンの撮影は、9…

幸せを呼ぶ青いハチ・ルリモンハナバチ

「幸せを運ぶ青い蜂」として有名なルリモンハナバチ Thyreus decorus (Smith, 1852) は、ミツバチ科ルリモンハナバチ属のハチで、 ルリモンハナバチ属は、日本国内では以下の3種に分類されている。 Thyreus属 Thyreus decorus (Smith, 1852) ナミルリモンハ…

コオイムシ

コオイムシ Appasus japonicus (Vuillefroy,1864). は、カメムシ目コオイムシ科に属する水生昆虫で、世界で146種、日本では5種が知られている。体長17から20mm ほどで、扁平な卵のような形をしている。体色は黄褐色や暗褐色で、前脚は鎌のような形の捕獲脚…

春の草原の虫たち

遅く起きた土曜日の朝。本年計画している昆虫写真のターゲットの数々は今月末からの予定。勿論、大遠征すれば撮り直しできる種もいるが、 来月上旬に行う講演の準備など、色々とやらなければならない事があり出掛けるつもりはなかった。しかしながら、外を見…

クロハネシロヒゲナガ

クロハネシロヒゲナガ(Nemophora albiantennella Issiki, 1930)は、ヒゲナガガ科(Family Adelidae)のNemophora属の小さな蛾の仲間である。本州、四国に分布し、4月下旬から5月にかけて明るい草原や林縁で多数見られる。 本種の特徴は、何といっても長…

美しいコガネムシ

昨今「超美麗な昆虫たち」と「瑠璃という名の昆虫たち」と題して、昆虫の色彩美を紹介したが、今回は、コガネムシ科4種を集めてみた。 甲虫類の中でも美しい種が多い黄金虫。野口雨情作詞、中山晋平作曲による日本の童謡・唱歌に「黄金虫は金持ちだ・・・」…

瑠璃という名の昆虫たち

先般、当ブログの「超美麗な昆虫たち」という記事において、私が覚えた極彩色の昆虫たちを紹介したが、今回は、和名に「ルリ(瑠璃)」が付く昆虫を紹介したい。 「瑠璃」とは仏教世界の中心にそびえ立つ須弥山で産出される宝石のことで、その色にちなんだ瑠…