ホタルの独り言 Part 2

ホタルをはじめ、様々な昆虫の写真や自然風景の写真を掲載しています

2008-01-01から1年間の記事一覧

ホタルの存続可能分析

生物保全の分野では、生物数理学を使って様々な分析ができる。その1つに個体群の存続可能分析がある。ある地域において、対象となる生物個体群の繁殖率や生存率をもとに増加率を計算し、その個体群の動態や50年後、100年後の最小存続可能個体数を算出するも…

国立まつり

JR中央線「国立駅」の南側に広がる文教地区、国立市。春は桜まつり、夏はほおずき市・・・。この3連休は、毎秋恒例の国立まつりだ。自宅から国立駅までは徒歩5分の距離なので、ぶらぶらと出かけてみた。 特に連休最終日の本日は、秋の国立市民まつり、天…

ベートーヴェン/第9

ついこの前ホタルが飛び交っていたと思ったら、もう11月である。あっという間に月日が過ぎてしまう。大学生活をつい最近のことにように覚えているのに、その間には20年以上の時が流れている。もうすぐ暮れだ。 この時期になると、いつも懐かしく思うのは…

早まるホタル「初見日」に対する温暖化の影響について

ホタルが光を発する姿が初めて確認される日を「初見日」というが、これが年々早まっている傾向にあると言われている。気象庁によると、2008年は熊本で5月6日に飛び始めた。平年より6日、昨年より8日早い。また、甲府は5月22日、金沢は6月1日で、こ…

ホタルサミット in 立川

東京ホタル会議創立15周年記念として、2008ホタルサミット in 立川 が開催される。 その基調講演を日本ホタル会理事 渋江桂子氏 が 「ホタルをシンボルとした地域自然環境の保全」という内容で行う。 日時 2008年10月26日(日) 12時45分…

魂を揺さぶるパールマンの音色

最近、携帯電話に音楽をダウンロードして、帰宅の電車内で聴くようになった。手持ちのCDから様々なジャンルのものを項目別にして入れて、その日の気分よって聞き分けている。ちょっと疲れ気味の昨今、秋の気配も加わってか、この曲を聴きながら、思わず涙が…

水干と笠取山

久しぶりに家族4人で出かけた。目指すは、埼玉県秩父市・山梨県甲州市の境にある標高1,953mの笠取山(かさとりやま)だ。 早朝4時半に国立の家を出発。国道411号(青梅街道)から一ノ瀬高原に入り、作場平に車を停めて「源流のみち」を行く。ここは多摩川…

深海の神秘

水深1万2000メートルまでの高圧、低温に耐えられる機材にカメラを備え付け、9月30日に茨城県沖の日本海溝の海底に沈めた。設置から30分後、カメラ脇に置いたサバにエビが集まり始めた。その1時間後にはオタマジャクシのように腹部がふくれた白色…

アメリカでも季節はずれのホタルが

ここ数年、9月に入ってからゲンジボタルやヘイケボタルが数匹だが発生しているとの話を聞く。志賀高原では特殊な環境でゲンジボタルの発生期間が長く、9月下旬まで見られるが、その他の生息地で季節はずれに発生するということが起きている。こうしたこと…

屋上緑化とホタル

ヒートアイランド現象を抑制するための対策の一つとして、屋上緑化が急速に普及している。 国や一部地方自治体が屋上緑化に関する補助金制度を整備したこと、更には東京都においては、条例により新築や増改築する一定規模の民間建築物に屋上緑化を、敷地面積…

クーベリックの「我が祖国」に感涙

久そぶりに立ち寄ったレコード店で目に留まったCD。 それは、スメタナの「我が祖国」である。すでに何枚ものCDを持ってはいるが、この1枚は何の躊躇いもなく買ってしまった。 「我が祖国」は、スメタナの代表的な作品で、1874年から1879年にかけて作曲…

ホタルの独り言

このブログは、一時期「ホタルに関するコメント」として、ホタルに限定した内容にしていたが、今後は幅広くエッセーや日常の出来事などについても綴っていきたいと思う。 最近、「環境再生医」という資格があることを知った。環境再生医とは、対象となる“環…

第16回 日本ホタルの会シンポジウム

日本ホタルの会主催のシンポジウムが開かれる。 第16回 日本ホタルの会シンポジウム -発光生物を支える水環境を考える- 今年のシンポジウムは、ホタルをはじめとする発光生物を支えている水環境について考るという内容である。興味ある方はご参加を。 日…

ヒメボタル-光りのナイアガラ

昨日19日(土)に、山梨県のヒメボタル生息地に行って来た。まだ明るい時間にかなり急な山道を登る。蒸し暑さと日頃の運動不足のために汗だくになりながらおよそ15分。赤松林を抜けると雑木林になり、下草もいきなり少なくなった。たぶんこの辺りだろう…

ヒメボタル

7月9日は、東京奥多摩のヒメボタル観察に行ってきたが、この土日は、片道700Km、7時間かけて岩手県と青森県の県境までヒメボタルの観察に行ってきた。ここは、100万匹が生息しているといわれている場所である。今年は、一昨年に訪れた時ほどでは…

お天気キャスターとホタルを見に行く。

昨日はTBSニュース23の収録で、お天気キャスターの岡山裕子さんと都内某所にホタルの撮影に行った。幼虫上陸後の積算温度の計算では、ちょうど発生ピークと思われたが、実際に行ってみなければ、どの程度の数が飛ぶかはわからなかった。ここは4年前に…

東京にそだつホタル

自然がない、汚い、そんな印象が先行する東京だけれど、あきらめる前にできることがあるはず。 出会いから36年、ホタルを研究しつづける作者によるホームページ「東京にそだつホタル」には、東京の里山に生きるホタルの姿が紹介されている。幻想的な光景を鑑…

ホタル泥棒も喜ぶ民間気象情報会社の無責任なサービス

ある民間気象情報会社が、ホタル情報を配信する携帯電話向けコンテンツを昨年に引き続き、今年もスタートさせている。そのサービスの目的は、「季節の風物詩であるホタルの鑑賞を通じ、季節を楽しんでもらうこと。」であるという。 コンテンツにはいくつかの…

ホタル泥棒 養殖販売業者の悪事

「ホタル泥棒 厳戒」6月11日の朝日新聞夕刊に、こんなタイトルの記事が掲載されていた。東京都内のある地域において、ここ10年ほど「ホタル盗難」の被害にあっているというのである。毎晩、地域住民が見回りのパトロールをするなど、厳戒態勢を敷いてい…

ホタル販売

仙台のある団体がホタルまつりを開催した。自然発生のホタルが飛ぶかどうかわからなかったので、保険としてホタル養殖販売業者から数百匹のホタル(ヘイケボタル)を購入していた。結果は、数十匹の発生があったため、購入したホタルは放すことはなかった・…

アメリカからホタルに関するお問い合わせ

アメリカからホタルに関するお問い合わせが来ました。 以下に転載させていただきましたので、良きアドバイス等、コメントいただけますと幸いです。 ---------------------------------------------- hello! I…

ホタルの幼虫放流とホタルの飼育

今年も3月~4月にかけて日本各地の多くで、学校の校庭のビオトープや公園の小川にホタルの幼虫が放流された。ホタルを守る会や小学校の児童が飼育したホタルの幼虫を放流している。再三訴えてきたことだが、ほとんど養殖状態に育てたホタルの幼虫を「たく…

「ホタル百科」 第4刷発行

自然環境を考える上での身近な指針にもなりうる「ホタル読本」の決定版。 2007年10月に東京ゲンジボタル研究所著の「ホタル百科」が、第4刷発行となりました。たいへん多くの皆様にご支援をいただき、心より御礼申し上げます。今後とも、どうぞよろし…

ホタルの幼虫放流に関して

今年も相変わらずホタル幼虫の放流が各地で行われている。ただ、新聞報道だけを見れば、今のところ1つの大きな特徴がある。それは、小学校の校庭や公園などに造った人工の河川やビオトープに、2~3cmまで育った幼虫、数百匹~数千匹を放流しているとい…

ホタルはなぜ光るの?どうやって光るの?

-日本ホタルの会 談話会開催のお知らせ- 「ホタルはなぜ光るのか?」という疑問に対して,生物学的な意味と化学的な仕組みについて、小学生以上を対象に実験を通して体験していただきます。 期 日 2008年3月22日(土) 午後1時から受付 談話会1時30分から…

ホタルが飛ぶということ。

子供たちにホタルを見せてあげたい。多くの方々の願いです。私もそう思います。ただ、私が見て欲しいと思うホタルは、カゴの中のホタルではなく、自然の中で舞うホタルであり風景です。 私が毎年訪れる千葉県南房総は、今でもすばらしい自然環境が数多く残さ…

東京ホタル <NPOホタルの会公認ソング>

SOFFet 5th Anniversary New Single 「東京ホタル」 内閣府認証NPOホタルの会公認ソング (2008年1月30日リリース) 2003年3月のメジャーデビューから2008年3月にデビュー5周年という大きな節目を迎えるソッフェの 5th Anniversaryの幕開けを飾る2008年第…

東京ホタル

SOFFet 5th Anniversary New Single 「東京ホタル」 内閣府認証NPOホタルの会公認ソング (2008年1月30日リリース) 2003年3月のメジャーデビューから2008年3月にデビュー5周年という大きな節目を迎えるソッフェの 5th Anniversaryの幕開けを飾る2008年第…

東京ゲンジボタル研究所

2008年、明けましておめでとうございます。 昨年は、多くの方々にたいへんお世話になりました。 心より御礼申し上げます。 本年、東京ゲンジボタル研究所では、生態系を無視したホタルまつりやホタルの売買の撲滅など、ホタルのためにをモットーに、ホタ…