早朝4時半に国立の家を出発。国道411号(青梅街道)から一ノ瀬高原に入り、作場平に車を停めて「源流のみち」を行く。ここは多摩川の水源であり、山林一帯は東京都水道局のミズナラなどを主体とした水源涵養林となっている。訪れるのは今回で5回目になるが、毎回、空気の美味しさに感激する。朝のすがすがしさに小鳥のさえずり、せせらぎの音。マイナスイオンたっぷりだ。管理の行き届いた林は、土も軟らかく、また何種類ものコケが美しい緑色に輝いていた。流れは、どこまでも透き通っていて冷たい。登ること1時間半。笠取小屋に到着。以前目撃したルリボシヤンマが産卵していた池も健在。ここから笠取山までは、夏ならばお花畑になる高原が続く。都心とは一ヶ月季節が進んでいる。紅葉が見頃だ。ススキの間に一輪のナデシコが可憐に咲いていた。

しばらくすると、雁坂峠への分岐付近、小高い丘の上に小さな分水嶺がある。ここに降った雨は富士川、荒川、多摩川へと別れていく。分水嶺からは笠取山が見える。おむすび山だが、登山道はかなり急だ。さぁ、気合いを入れて・・・

怖い~とべそをかく小学5年性の息子を励ますが、日頃の喫煙と少々メタボ気味の体には、この登りはきつい。這いつくばりながら何とか山頂(実際の山頂は、尾根を進んだ林の中にある。)へたどりつき、振り返れば、遠く富士山から八ヶ岳まで見渡せる絶景。登った者だけが味わえる景色と達成感だ。

笠取山の南側には、水干(みずひ)と呼ばれる場所がある。ここから多摩川の最初の1滴がしたたり落ちるのだ。「東京湾まで138km」と書かれた看板が立っている。自然の恵みに感謝の気持ちで手を合わせた。