ホタルの独り言 Part 2

ホタルをはじめ、チョウやトンボなどの昆虫、自然風景の写真を掲載しています

深海の神秘

 水深1万2000メートルまでの高圧、低温に耐えられる機材にカメラを備え付け、9月30日に茨城県沖の日本海溝の海底に沈めた。設置から30分後、カメラ脇に置いたサバにエビが集まり始めた。その1時間後にはオタマジャクシのように腹部がふくれた白色の魚が徐々に群がり、4時間以上、エビを食べていた。水深7703メートルの日本海溝で生きた魚を東京大海洋研究所と英アバディーン大が世界で初めて撮影し10日、映像を公表した。体長は最大約30センチで、外見からカサゴの仲間と見られる。770気圧、水温1.3度の特殊な環境で、従来は生息していても動きは鈍いと考えられていたが、用意した餌に激しく群がっていた。研究チームは「我々の常識が覆された」と驚いている。
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 「我々の常識・・・」これは重要なポイントだと思う。ホタルにしたってそうである。ゲンジボタルの幼虫はカワニナしか食べないと言われてきたが、実は生息環境によっては、全然別のものを主食としている可能性もある。机上や飼育装置の中だけでは、解らないことは多い。実際の生息環境では、それぞれまったく違った生態であるかも知れない。まずは先入観を捨て、現地で丹念に観察することが大切なのだと改めて思う。