~蔵出し写真⑱~
霧氷に閉ざされた白樺の枝先に
雪原を越えて、朝日は躊躇うように触れ
白い世界は
淡いオレンジの呼吸をはじめる。
丘を包んでいた静寂は
ゆっくりと雪原に溶け
色は急がず
白から白へと滲むように広がっていく。
白樺はただ立ち
光が満ちていく時を
何も語らずに受け止めていた。
その姿を前にして
私はまだ動かずにいる。
踏み出す理由も
急ぐ答えも
この雪原にはないけれど、
満ちていく光が
確かにここにあることだけは
疑いようもなかった。
白樺のように
私もまた立ち
変わりゆく先を恐れずに
この朝を受け止めてみよう。
未来はまだ白い。
だがそこに
光が差しはじめていることを
私はもう、知っている。
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霧氷の白樺と雪原の朝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/60秒 ISO 400 +0.3EV(撮影地:長野県諏訪市 2013.12.22 7:25)

霧氷の白樺と雪原の朝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/60秒 ISO 400 +0.3EV(撮影地:長野県諏訪市 2013.12.22 7:25)
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