ホタルの独り言 Part 2

ホタルをはじめ、チョウやトンボなどの昆虫、自然風景の写真を掲載しています

ゼフィルス(2015)

 ゼフィルス(Zephyrus)とは、ギリシャ神話の西風の神ゼフィロス(Zephyros)が語源で、同義語にゼファー、セフィーロ等があるように「そよ風の精」の意を持っているが、昆虫のシジミチョウ科ミドリシジミ族の呼称である。
 ミドリシジミ族は、分類学上、現在では Theclini(テクリニ)族と呼んでいるが、第二次世界大戦前までは、Zephyrus(ゼフィルス)族と言われていたため、また、学名に、zephyrus が今でも使われている種もあるため、愛好家の間で一群をゼフィルスと呼んでいる。
 ゼフィルスは、現在、世界に約120種余りが知られており、その90%以上は東アジアの温帯域の森林に生息している。日本には、25種類3亜種が生息しており、種類によっては「飛ぶ宝石」と言われるほど美しい。しかしながら、生息地は限られ、発生期間も短く、その姿を見ることすら難しい種も多く、美しさと希少性から、採集者の的になっている。地域によっては、条例で採集を禁止し、生息環境全体を保全している自治体もある。

 ゼフィルスは、昆虫写真を趣味や仕事にする者にとっても、美しさと撮影難易度の高さから心惹かれる魅力的な存在である。生息地を探して何度も通い、十分なロケハンと生態を理解することが基本だが、その年の気象条件や天候にも左右され、満足に撮影できないことの方が多い。次第にゼフィルス・フリークとなり、毎年その姿を追い求めてしまうのである。
 本年は、目標であった2種類の初撮影と5種類の撮り直しを達成し、全25種類3亜種のうち24種類のゼフィルスを写真に撮ることができた。ブログ「ホタルの独り言」で毎年この時期にまとめてきたが、本年も今シーズンの区切りとして、以下に鱗翅目シジミチョウ科ミドリシジミ族(ゼフィルス)の分類と、これまで撮影した写真をまとめた。当然、証拠程度の写真もある。そうした種については、未撮影の1種とともに来年の課題としたい。

ミドリシジミ(Theclini)

    ウラゴマダラシジミ(Artopoetes)
  • ウラゴマダラシジミArtopoetes pryeri
    チョウセンアカシジミ(Coreana)
  • チョウセンアカシジミCoreana raphaelis
    アカシジミ(Japonica)
  • アカシジミJaponica lutea lutea
  • ウラナミアカシジミJaponica saepestriata saepestriata
  • キタアカシジミJaponica onoi
  • キタアカシジミ北日本亜種(Japonica onoi onoi)絶滅危惧Ⅱ類(VU)
  • キタアカシジミ冠高原亜種(Japonica onoi mizobei)絶滅危惧ⅠA類(CR)

ウラキンシジミ
(2014.8.3)

ウラゴマダラシジミ
(2012.06.23)

チョウセンアカシジミ
(2012.06.30)

ムモンアカシジミ
(2012.08.25)

オナガシジミ
(2011.7.16)

ウスイロオナガシジミ
(2015.6.29)

ミズイロオナガシジミ
(2012.06.17)

アカシジミ
(2012.06.14)

ウラナミアカシジミ
(2013.06.02)

ウラミスジシジミ
(2015.6.29)

ラクシジミ
(2014.6.15)

ミドリシジミ
(2012.07.01)

アイノミドリシジミ
(2013.07.21)

メスアカミドリシジミ
(2015.6.7)

ヒサマツミドリシジミ(メス)
(2015.9.23)

キリシマミドリシジミ
(2013.08.03)

クロミドリシジミ
(2012.06.23)

オオミドリシジミ
(2015.06.13)

ジョウザンミドリシジミ
(2013.07.13)

エゾミドリシジミ
(2014.7.6)

ウラジロミドリシジミ
(2015.7.5)

ハヤシミドリシジミ
(2013.06.30)

ヒロオビミドリシジミ
(2015.6.6)

フジミドリシジミ
(2015.7.12)

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