
先週末に訪れたヒメボタルの生息地。ヒメボタルの乱舞写真はエクタクロームで撮影したが、日中のうちに撮影したヒメボタル生息地の風景は、コダックのコダクローム64プロフェッショナル(PKR)で撮影した。20数年ぶりに使うフィルムであるが、なかなか素晴らしい。ホタルの写真 にアップロードした。
コダクローム64プロフェッショナル(以下PKR)の特長は、乳剤層中にカプラーを含まず、通常のカラーリバーサルフィルムと較べて一段と優れたシャープネス、粒状性にある。その超高画質の魅力は絶大であり、35ミリフィルムでも大半の製版・印刷に通用するレベルである。昨今のカラーリバーサルフィルム、富士フィルムのベルビアやプロビア等が再現色の鮮やかさを強調するなかで、PKRの再現色は渋い傾向ながらコクのある独特の色で、PKRならではの魅力となっている。また、一般的なカラーリバーサルフィルムで撮影したカラーポジ像の保存性は暗所、常温の保存で30~40年程度と予測されるが、PKRだけは例外で、暗所、常温、カビが発生しない適切な湿度(30~50%RH)、クリーンな環境で保存すれば100年間というかけ離れたレベルの保存性が予測されるのである。
今回撮影したヒメボタルの生息地は、東北の標高800mの山頂付近に広がるブナ林である。濃い霧に包まれることが多く、いくつもの滝もある。このしっとりとした風景は、PKRの落ち着いた質感がピッタリであると思う。
ホタル成虫の写真撮影は、プロビア400Fをよく使うが、発光を捉えるのでなければ、PKRもいいかも知れない。
by 東京にそだつホタル