夕暮れ
富士は茜色に身を沈め
今日という一日
そして一年の重みを
黙して受けとめている。
振り返れば
うまく言葉にならない日も
立ち止まったままの時間も
すべてがこの山の裾野に
静かに積もっていた。
沈みゆく光は
終わりではなく
次の朝へ手渡すための
やわらかな約束となる。
私はその時の中で
過ぎた一年にそっと頭を下げ
新しい光が待つ日々へ
小さな歩みを託す。
富士は変わらずそこに立ち
ただ見送るように
峰を深い茜色に染めていた。
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