ゲンジボタルとヘイケボタルの光り方の違いについて動画で分かりやすくしたものを作成してみた。
ゲンジボタルが渓流や河川(小川)など流れに棲み、ヘイケボタルは水田や湿地などに生息し、形態や生息環境に違いはあるものの、生活スタイル(生態)については、それほど大きな違いはなく、東日本の里山等の小川と水田が環境が揃っている場所では、両種が生息している場所も少なくない。どちらも、世界中で10種類ほどしかいない幼虫が水中で生活するホタルの仲間で、かつては両種ともホタル属(Genus Luciola)であったが、昨今では以下のように別の属に分類されており、発光の違いは明瞭である。
- ゲンジボタル Nipponoluciola cruciata (Motschulsky, 1854)
- ヘイケボタル Aquatica lateralis (Motschulsky, 1860)
ある谷戸では、水田の脇を流れる小川で5月末にゲンジボタルが発生し、6月末になると水田でヘイケボタルが発生する。ゲンジボタルは、水田脇の小川上を飛翔する。林が隣接しており、時には梢高くまで飛ぶ様子が見受けられる。一方、ヘイケボタルは小川とは反対側の水田の畔付近のみで飛び回り、あまり高は飛ぶことはない。
掲載した写真は、それぞれが発光飛翔する場所や光跡の違いは分かると思うが、実際の光り方の違いについては、集団同期明滅も含め分からない。その点、動画ではヘイケボタルはゲンジボタルのような集団同期明滅はなく、それぞれがタイミングを合わせることなくバラバラに発光しているなどの発光の違いが分かると思う。
ゲンジボタルとヘイケボタルの2種類が同じ場所に生息している場所は全国に多くあるが、そのような生息地でも、ゲンジボタルの方が早く発生することが多く、ゲンジボタルとヘイケボタルが同時に舞う場所は多くはない。2つ目の動画では、ゲンジボタルとヘイケボタルが一緒に舞う東京の里山の映像を掲載した。奥の山側でゲンジボタルが悠然と舞い、手前の湿地の上をヘイケボタルが飛び交う様子が分かると思う。


以下の掲載写真は、クリックしますと別窓で拡大表示されます。 また動画は 1920×1080ピクセルのフルハイビジョンで投稿しています。設定をクリックした後、画質から1080p60 HDをお選び頂きフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。
ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 9秒 ISO 200 12分相当の多重(撮影地:千葉県 2020.5.30)
ヘイケボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 2分相当の多重 ISO 400(撮影地:千葉県 2021.6.25)
ゲンジボタルとヘイケボタルが同時に舞う風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 ISO 320 18分相当多重露光(撮影地:東京都 2019.7.05)
ゲンジボタルとヘイケボタルの光り方の違い
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ゲンジボタルとヘイケボタルが一緒に舞う里山
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