昨日、ゲンジボタルとヒメボタルの生息地に観察と写真撮影に行って来た。気象条件は絶好のホタル日和であった。深い渓谷では、ゲンジボタルの発生がピークを迎えており、靄のかかる渓流上から谷全体まで飛翔していた。
ヒメボタルの生息地においても、発生がピークに達しており、漆黒の杉林の中を黄金色のフラッシュ発光が無数に飛び交っていた。通常、ヒメボタルは地上から1mほどの高さを飛ぶが、ここのヒメボタルは5m以上の高い場所を飛ぶものもいる。また、谷の下から急な斜面を上がり、林道を通り過ぎて更に上へと飛んでいく。かなり飛翔範囲が広い。ヒメボタルの発生期間はたいへん短いので、昨日は、私の都合、天候、そしてヒメボタルの発生時期がぴたりと合った、まさにグッドタイミングな日であった。今度の週末には、もう見ることはできない。
東京でゲンジボタルとヒメボタルの乱舞が見られることは、たいへんすばらしいことである。どちらも、人がほとんど訪れないことも保全につながっている。
写真は、11日頃に公開予定である。
東京にそだつホタル