今年も相変わらず全国でホタルの幼虫の放流が行われている。ホタルの放流式として、定着しつつある。
児童らが「大きくなってね。自然の中でたくましく育ち、きれいに光る姿が早く見たい」などと声を掛けながら、幼虫数百匹~数千匹と餌となるカワニナを何十kgも一緒に放流する。
間違っていないか?
ホタルの幼虫は、「里親」として各家庭でこの時期まで飼育する。すでに大きく成長しており、一ヶ月ほどで、上陸するのだ。
「水槽で大きくなるまで過保護に育てたので、さっさと成虫になってくれ!」と放流しているのではないか。
ホタルは、どこから手に入れたものなのか。養殖業者から購入したのか?
そのホタルは、自生地から乱獲されたものであることを知っているのであろうか?
ここで飛んだホタルは、その場所で産卵して孵化するのであろうか?
ホタルの放流式は、いつ、誰が始めたものなのか。
ホタルが自然に飛び交う環境づくりは不十分なまま、「ホタルの里親制度」「ホタルの放流式」といったホタルは飛ぶが定着しない安易な方法ばかりが目立つ。
飼育するならば、少数を卵から成虫になるまで行って勉強すべきだし、
放流するならば、台風の過ぎた頃、幼虫がまだ小さいうちに行うべきだ。
「ホタルの里親制度」「ホタルの放流式」などに参加する子供達は、大人達の利己主義に騙され、本来のホタルの生態を理解することもない。この子供達が大人になれば、さらに不可解なことになるだろう。
ホタルを愛するならば、ホタルが自然に飛ぶ環境を学んで欲しい。その環境の保全と再生に正しい方法で望んで欲しい。
東京にそだつホタル