「ホタル泥棒 厳戒」6月11日の朝日新聞夕刊に、こんなタイトルの記事が掲載されていた。東京都内のある地域において、ここ10年ほど「ホタル盗難」の被害にあっているというのである。毎晩、地域住民が見回りのパトロールをするなど、厳戒態勢を敷いている。
ホタルの養殖販売業者は、「ホタルは、そのへんのタレントよりもお客を呼ぶ・・・」そう言っている。全国各地にいる「捕り子」に、自然発生地から乱獲させ、産卵させた後販売する。出荷先はホテル、旅館、レストラン、テレビ局等々様々であり、すべてイベント用として放される。成虫は約300円。採卵した卵は、孵化させて自前の養殖施設で養殖し、幼虫は400円前後で販売する。幼虫の出荷先は、学校や自治体など、ホタルの飼育を行っている所が多い。
このようなホタルの養殖販売業者がのさばる世の中、買う方も悪い。
この夏、ホタル鑑賞に行くのなら、その場所のホタルがどこから来たのか聞いてみるといい。「きれいだ。」と喜んでいる場合ではないかも知れない。
人々のためではなく、ホタルのために 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁