
東京の某所にゲンジボタルの観察に出かけてきた。そこは、深い谷と美しい渓流。一人で行くには少々勇気がいるが、ホタルが飛ぶなら我慢も出来る。山地だけに東京では一番発生時期が遅い。今が最盛期である。19時30分。一匹が光り出し、20時にはかなりの数のゲンジボタルが飛んでいた。実は、ここはもともとゲンジボタルは生息していなかった。20年以上も前に放流されたものが定着したのである。放流された幼虫は、すべて西日本型のゲンジボタル。当時は遺伝子すら解っておらず、西日本も東日本も区別はなかった。よく観察すると同期明滅するときの発光の間隔が2秒である。同期明滅するオスの数も30匹以上もいるため、素晴らしい光景である。山奥の車道からおよそ50m谷を降りていった渓流は、ゲンジボタルの楽園そのものである。渓流のすぐ上よりも、両脇にそびえる木々の上まで飛び回る様は、まさに「ホタルの谷」であり、里山のホタルとは全然違う様相を呈している。今回はじめて発見したのが、この渓流脇のスギ林にヒメボタルが飛んでいたことだ。この山の山頂付近には、とても多くのヒメボタルが生息しているのだが、麓近くにも生息していることがわかった。1匹だけであったが、ゲンジボタルが飛ぶ近くを黄金色のフラッシュが横切っていった風景に驚いてしまった。
明日は、いよいよ山頂付近のヒメボタルに会いに行く。
ホタルや風景の写真は、すべてリバーサルフィルムで撮影している。だから、ホームページにアップするにはスキャンしなければならない。ところが半年前からフィルムスキャナーが壊れてしまい、最近撮影したホタルの写真は、コダックのフォトCDというものを利用していた。
しかし、ようやく新しいフィルムスキャナーを購入することができた。これまでは、Nikon COOLSCAN LS-30 で最大解像度 2700dpi、A/D 変換 10bitであったものが、新しいスキャナーは、Nikon COOLSCAN V ED 最大解像度 4000dpi、A/D 変換 14bit である。今までのものよりも美しい画像がスキャンできるに違いない。明日から、スキャンしてみることにする。
東京ゲンジボタル研究所/古河義仁 ホームページ/東京にそだつホタル