ヘイケボタル Luciola lateralis Motschulsky, 1860 は、ホタル科(Family Lampyridae)ホタル亜科(Subfamily Luciolinae)ホタル属(Genus Luciola)で、南西諸島を除く日本、朝鮮半島、中国東北部、東シベリア、サハリン、千島列島に分布している。 里山の流れのひじょうに穏やかな小川や水田、湿地等に生息しており、地方によっては「コメボタル」「ヌカボタル」等とも呼ばれている。
近年、ヘイケボタルは、ゲンジボタルよりも個体数と生息地が著しく減少しており、安定して発生する場所は局地的になっている。圃場整備事業、農薬汚染、水質汚濁、各種開発行為、人工的な光源等が減少要因である。環境省カテゴリーにはないが、東京及び群馬では絶滅危惧Ⅰ類に、千葉、長崎、宮崎では絶滅危惧Ⅱ類に、栃木、埼玉、神奈川、長野、静岡、大阪、香川、愛媛、福岡、熊本では準絶滅危惧種に選定している。
梅雨が明けたと思ったら、天候不順の一週間。この週末も強風が心配されたが、GPV気象予報を信じてヘイケボタルの生息地へと向かった。
この場所にはゲンジボタルも生息しており、ゲンジボタルの発生が終わりに近づくとヘイケボタルの発生が始まり、一ヶ月ほど続く。何度も訪れているが、ヘイケボタルの観察と撮影では2016年に続いて二回目。
現地に18時に到着。気温25度、薄曇りで無風。蒸し暑く、まさにホタル日和である。谷戸の奥まで水田が続くが、ヘイケボタルが発生する水田は2枚ほど。その脇で待機すること1時間半。 稲の中で光り始めた。ゲンジボタルのように「一番ボタル」はいない。数頭があちこちで光り始める。
20時をまわると水田も暗さを増し、光るヘイケボタルも多くなった。無風であるため、飛翔数も多い。ホタルに取り囲まれ、服やカメラの三脚にも止まって光るほどである。畦においても発光する多くのメスを確認できた。
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ヘイケボタルの乱舞
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 ISO 400 15分多重(撮影日:2018.07.07)

ヘイケボタル
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / SAKURA COLOR

ヘイケボタル
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5 / SAKURA COLOR
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