ホタルの独り言 Part 2

ホタルをはじめ、様々な昆虫の写真や自然風景の写真を掲載しています

ホタルと光景に感動


 午後から、陸生ホタルを探しに東京のある場所に行った。生息条件からあの場所に行けば、これまで観察したことのないオオオバボタルに出会えると期待して行った。林道でまず見つけたのは、ムネクリイロボタル。次にカタモンミナミボタルも見つけることが出来た。深い杉林と渓流沿いに続く林道。脇には放置木が横たわっている。スギが伐採されて明るく開けた所に下草が茂っていた。その下草の茎にいたのである。オオオバボタルが。その近くにもう一匹。ゲンジボタルのメスほどの大きさがある。前胸の赤斑と長く伸びた触角が印象的だ。よく観ると、発光器らしき部分が赤い色をしている。なかなか美しいホタルである。はじめて観るホタルに感激し、今日の目的が達成できた満足感で一杯になった。何枚か写真を撮ると、オオオバボタルは飛び去ってしまった。

 場所を移して、同じく東京都内のゲンジボタルのいる小川へ。かなりの発生数である。300匹以上は飛んでいたのではないだろうか。半月に近い月が出ていたものの、無風状態であったために河川の上をゆっくりと行き交うゲンジボタル。土手には住宅もある里の川。子供達も土手を走り回っている。ゲンジボタルはまさに人里のホタルとしみじみ実感させる光景であった。幼虫を放流することなどはしていない自然発生のゲンジボタル。この場所は今月3回目の訪問だが、訪れるたびに感動する。ホタルは里山という自然環境の結晶であって、環境を取り戻す、或いは保全することが第一優先にも関わらず、昨今の新聞では、「ホタル復活・・・3月に幼虫を放流してみごとにホタルが舞う。」などというバカげた記事が多い。環境は二の次で、飼育養殖したホタルの幼虫を放流することが、ホタル保護とかホタル復活と思うことは、間違っている。車のハザードランプを付けたり、懐中電灯を照らしたり、フラッシュを焚いて写真を撮る「ホタル滅ぼし族」もいない。ホタルは、人々が見るための観賞虫ではないことを、この「東京にそだつホタル」は教えてくれる。

 目で見える情景を写したく、露出や構図を変えながらオリンパスOM-2で何枚もシャッターを切った。どれだけ撮れているだろうか・・・東京に残された貴重な環境。撮影したこれらホタル写真と風景写真の現像が楽しみである。(ブログに掲載している写真は、別の場所である。)

東京ゲンジボタル研究所/古河義仁    ホームページ/「東京にそだつホタル