ゼフィルス(Zephyrus)とは、ギリシャ神話の西風の神ゼフィロス(Zephyros)が語源で、同義語にゼファー、セフィーロ等があるように 「そよ風の精」の意を持っているが、昆虫のシジミチョウ科(Family Lycaenidae)ミドリシジミ族(Tribe Theclini)の呼称であり、日本国内には、以下に記す25種7亜種が生息している。(赤色は未撮影種)
ミドリシジミ族(Tribe Theclini)
- ウラキンシジミ属(Genus Ussuriana)
- ウラキンシジミ Ussuriana stygiana (Butler,1881)
- ウラゴマダラシジミ属(Genus Artopoetes)
- ウラゴマダラシジミ Artopoetes pryeri (Murray, 1873)
- チョウセンアカシジミ属(Genus Coreana)
- チョウセンアカシジミ Coreana raphaelis(Oberthur, 1880)
- ムモンアカシジミ属(Genus Shirozua)
- ムモンアカシジミ Shirozua jonasi (Janson,1877)
- オナガシジミ属(Genus Araragi)
- オナガシジミ Araragi enthea enthea (Janson, 1877)
- ミズイロオナガシジミ属(Genus Antigius)
- ミズイロオナガシジミ Antigius attilia attilia (Bremer, 1861)
- ミズイロオナガシジミ対馬亜種 Antigius attilia attilia yamanakashoji Fujioka, 1993
- ウスイロオナガシジミ Antigius butleri butleri (Fenton, [1882])
- ウスイロオナガシジミ鹿児島県栗野岳亜種 Antigius butleri kurinodakensis Fujioka, 1975
- ウラナミアカシジミ属(Genus Japonica)
- アカシジミ Japonica lutea lutea(Hewitson, [1865])
- キタアカシジミ Japonica onoi Murayama, 1953
- キタアカシジミ北海道・東北地方亜種 Japonica onoi onoi Murayama, 1953
- キタアカシジミ冠高原亜種 Japonica onoi mizobei Saigusa, 1993
- ウラナミアカシジミ Japonica saepestriata (Hewitson, [1865])
- ウラナミアカシジミ周日本海亜種 Japonica saepestriata saepestriata (Hewitson, [1865])
- ウラナミアカシジミ紀伊半島南部亜種 Japonica saepestriata gotohi Saigusa, 1993
- ウラミスジシジミ属(Genus Wagimo)
- ウラミスジシジミ Wagimo signatis (Butler, [1882])
- ウラクロシジミ属(Genus Iratsume)
- ウラクロシジミ Iratsume orsedice (Butler, [1882])
- ミドリシジミ属(Genus Neozephyrus)
- ミドリシジミ Neozephyrus japonicus japonicus (Murray,1875)
- メスアカミドリシジミ属(Genus Chrysozephyrus)
- メスアカミドリシジミ Chrisozephyrus smaragdinus smaragdinus (Bremer, 1861)
- アイノミドリシジミ Chrysozephyrus brillantinus brillantinus (Staudinger, 1887)
- ヒサマツミドリシジミ Chrysozephyrus hisamatsusanus (Nagami et Ishiga, 1935)
- キリシマミドリシジミ属(Genus Thermozephyrus)
- キリシマミドリシジミ Thermozephyrus ataxus kirishimaensis(Okajima, 1922)
- キリシマミドリシジミ 屋久島亜種 Thermozephyrus ataxus yakushimaensis(Yazaki, [1924])
- オオミドリシジミ属(Genus Favonius)
- ウラジロミドリシジミ Favonius saphirinus(Staudinger, 1887)
- クロミドリシジミ Favonius yuasai Shirozu, 1947
- オオミドリシジミ Favonius orientalis orientalis (Murray, 1875)
- ジョウザンミドリシジミ Favonius taxila taxila(Bremer, 1861)
- エゾミドリシジミ Favonius jezoensis jezoensis(Matsumura, 1915)
- ハヤシミドリシジミ Favonius ultramarinus ultramarinus (Fixsen, 1887)
- ヒロオビミドリシジミ Favonius cognatus latifasciatus Shirozu et Hayashi, 1959
- フジミドリシジミ属(Genus Sibataniozephyrus)
- フジミドリシジミ Sibataniozephyrus fujisanus fujisanus (Matsumura, 1910)
ゼフィルスにおいては、上記25種7亜種の内、北海道と北東北等に生息する「キタアカシジミ」を除く24種を撮影し、 ブログに掲載し紹介しているが、「ヒサマツミドリシジミ」はオスが未撮影であり、その他においても美しい翅表が美しく撮影できていない種が多い。毎年この時期になると、 私自信の反省の意味で「ゼフィルス」についてまとめているので、今年も掲載したいと思う。
本年も目標を掲げ、綿密な計画を立てて望んだが、ハードルが高い種では簡単に結果が出せないのが現状で、特に「ヒサマツミドリシジミ」のオスには、今年も出会うことができなかった。 その他の種についても生息地が遠方であったり、週末の天候の関係もあって、今年、まともに撮影できたのは「ウラジロミドリシジミ」だけであり、しかも不満足な結果として終わっている。 従って、本記事に掲載した写真は、すべて過去に撮影したもので、残念ながらこれ以上のものは今年撮影できなかったのである。
ゼフィルスの撮影では、翅表が金緑色に輝くクリソゼフィルス属、青色が美しいファボニウス属では、翅表を撮らなければ意味がない。そのためには生態の知識がなければ ならないが、それに撮影に適した生息地の選定も重要になる。後は、その年の発生状況とスケジュール、そして天候と運である。来年は、まず未撮影である「キタアカシジミ」の撮影、そして、不満足な写真の種については、これまでの知見を活かして、誰が見ても「これは美しい」というような「最大限の美しさ」を残せるよう頑張りたいと思う。

ウラキンシジミ

ウラゴマダラシジミ

チョウセンアカシジミ

ムモンアカシジミ

オナガシジミ

ミズイロオナガシジミ

ウスイロオナガシジミ

アカシジミ

ウラナミアカシジミ

ウラミスジシジミ

ウラクロシジミ

ミドリシジミ

メスアカミドリシジミ

アイノミドリシジミ

ヒサマツミドリシジミ(メス)

キリシマミドリシジミ

ウラジロミドリシジミ

クロミドリシジミ

オオミドリシジミ

ジョウザンミドリシジミ

エゾミドリシジミ

ハヤシミドリシジミ

ヒロオビミドリシジミ

フジミドリシジミ
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