
早速、モリアオガエルが産卵する池へと向かう。すると林道で思わぬ出会いがあった。何とキツネである。東京の里山にキツネが棲んでいるのである。これには驚いた。写真を撮ろうと追いかけたが、藪の中に消えてしまった。
しばらく歩くと池が視界に入った。肝心のモリアオガエルの白い卵塊が見えない。おかしいと思いながら近づくと、すでに卵塊は溶けて、池の中にはオタマジャクシが泳いでいた。今年は昨年に比べてかなり早いような気がする。また、卵塊の数も少ない。昨年は6つ以上はあったが、今年は3つ。雨が少ないからだろうか。理由は分からない。
雨で溶けたモリアオガエルの卵塊広い里山をぶらぶらと散策する。別の池ではシュレーゲルアオガエルに出会えた。このカエルもモリアオガエル同様に白い卵塊を作る。ただし、池に張り出した木の枝ではなく、畦の泥の中である。なかなか綺麗なカエルである。カエルツボカビ病が広がり、カエルの絶滅が危惧される地域もあるが、ここのカエルは大丈夫のようである。
シュレーゲルアオガエル
シュレーゲルアオガエル今日は、友人から譲り受けたデジタル一眼レフカメラ Canon 10D に2,000円で購入した中古のシグマのズームレンズを着けて持ってきた。80mm ではマクロ機能が使えて1:1/2まで接写が可能だ。
これまで銀塩一筋だったが、ようやくデジカメを手にした。しかし、あくまでもスナップ用としてのサブカメラ。ホタルの飛翔風景を撮るつもりはない。とは言え、フィルムの事を気にせず、とりあえず撮れる気軽さがいい。足下にたくさんいるムネクリイロボタルを撮ってみる。オリンパスOM-2 に比べて重量があるので手持ちはきつい。ろくに説明書も読んでいないため少々手間取ったが、とにかくバチバチと撮ってみた。(この記事の写真は、すべてCanon 10D で撮影したものである。)
ムネクリイロボタル(う~んピンぼけ)レンズの性能と使いこなせていないためだろう。これはいいと思える写真は撮れなかった。ちなみにオリンパスOM-2 にマクロレンズを着けてフィルムで撮るとこうなる。ムネクリイロボタル