ラミーカミキリ Paraglenea fortunei(Saunders, 1853)は、カミキリムシ科(Family Cerambycidae)ラミーカミキリ属(Genus Paraglenea)に分類される甲虫の1種で、成虫の体長は10-20mmほどの小型のカミキリムシである。
本種の成虫は5月~8月頃に発生し、イラクサ科のカラムシ、ヤブマオ、アオイ科のムクゲなどを食草とする。成虫は葉や茎を食べるが、幼虫は茎や根を食べる。和名は、食草のひとつであるラミー(Boehmeria nivea var. candicans)に由来する。ラミーとはカラムシの変種で「麻」の主原料の1つで、江戸時代に栽培用に長崎に持ちこまれ、それについて本種も侵入した外来種と考えられている。
もともとはインドシナ半島北部から中国、台湾に分布するが、日本国内では関東(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県北部、群馬県)から西側の本州、四国、九州、周辺離島(淡路島,隠岐島後,対馬)、奄美大島の平地から山地の雑木林、河川敷、都市公園などで普通にみられる。関東では1990年代に、東京の多摩地区などで生息しているのが初めて確認されて以後、温暖化や幼虫が穿孔した寄主植物の人為移動などで、分布域が北上・拡大しており、近年は北陸地方(福井県・石川県・富山県)などにも分布を広げている。
ラミーカミキリは、東北や北海道の方々には馴染みがないと思うが、東京では、この時期にカラムシが繁茂する場所に行けば必ず出会える虫である。水色を基調に黒の斑紋が入っていて美しいが、警戒心が強く、カメラを近づけるとすぐに落下するか飛び立ってしまうので、撮影は容易ではない。
昨今では、カラムシという雑草以外にも、夏から秋にかけて美しい花を咲かせ街路樹や生垣に利用されるムクゲやフヨウも食べるようになり、大量の幼虫が幹を食い荒らして枯らしてしまう食害も目立っている。
ラミーカミキリは、本ブログで単独掲載がなかったため、過去の撮影ではあるがまとめてみた。以下の掲載写真は、クリックすると別窓で拡大表示される。

ラミーカミキリ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/200秒 ISO-3200
(撮影地:東京都あきる野市 2011.7.02 15:52)

ラミーカミキリ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO-3200
(撮影地:東京都あきる野市 2011.7.02 15:53)

ラミーカミキリ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO-2000
(撮影地:東京都あきる野市 2011.7.02 15:53)

ラミーカミキリ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO-800 +0.7EV
(撮影地:東京都あきる野市 2016.7.24 13:45)

ラミーカミキリ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO-800 +0.7EV
(撮影地:東京都あきる野市 2016.7.24 13:45)
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