水面に浮かぶ葉たちは、静かに距離を保ちながら揺れていた。
瑞々しい緑の横で、ひときわ目を引くのは、
季節の名残を帯び、茶色く色褪せはじめた一枚の葉。
その沈んだ色合いは、どこか静かな誇りのようでもあり、
「終わりに向かう時間にも、まだ美しさはある」と
淡々と語りかけてくるようだった。
葉のかたちは、皆それぞれ違うのに、
どの葉も水の呼吸に合わせるように、ごく自然に浮かんでいる。
焦らず、競わず、ただ今の姿でそこに在る。
その佇まいは、人生もまた
無理に輝こうとしなくても、
静かな変化の中に自分らしさが滲む瞬間があるのだと
そっと教えてくれる。
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ヒツジグサ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.5 1/320秒 ISO 250 +1EV
(撮影地:長野県 2011.9.10 7:37)
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