~蔵出し写真①~
このブログはホタルをはじめ、様々な昆虫や自然風景の「写真」を掲載しており、「写真」が主役であるが、昨今は庭の草花を撮ったくらいで、何と7月23日以来、全く写真撮影に出かけていない。 仕事の都合や天候の問題が原因だが、「はてなブログ」に引っ越ししてから更新が途絶えてしまうのは恥ずかしい。そこで、間をつなぐ意味で蔵出し写真を集めて掲載しようと思う。
一回の撮影遠征では何百枚も写真を撮り、1つの被写体に対しても何枚も撮るが、ブログに掲載するのは選別した数枚である。つまり、未公開の写真はいくらでもある。ただし、駄作ばかりなので蔵出しできるものは多くはないが、掲載していきたい。
今回は、独特な形状と繊細さ、そして色鮮やかな緑が魅力的なシダの写真を選んだ。
シダの葉の一枚一枚の羽状の葉が規則正しく並ぶ姿には、自然が生み出す幾何学的な美が感じられるし、約3億年以上前から変わらぬ姿で地球に生き続けていることには、驚異的な生命力を感じる。その緑には、地球の長い歴史を静かに記憶しているに違いない。コンクリート・ジャングルの都市で暮らす私にとって、シダの緑は忘れかけた自然との対話を取り戻してくれるのだ。
森の奥、光と影のあわいに、静かに息づく緑がある
花も声も持たぬまま、太古の時を越え、今もなお大地の記憶をたたえている
風が通り抜けるたび、葉は微かに揺れ、何かを語りかける―
それは、私たちの内に眠る“緑の記憶”を呼び覚ます、遠い生命の囁きである。
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