全国で熊による人身被害が相次いでいる。環境省によると、熊による犠牲者数は10月8日時点で7人となり、過去最多だった23年度を抜いた。けが人を含めた人身被害の件数は4~9月に99件(108人)に上り、過去最悪ペースで推移しているという。
私も、過去に7回ほど熊(ツキノワグマ)と遭遇している。
- 2009年 7月 東京都奥多摩町
- 2013年 7月 山梨県韮崎市
- 2018年 7月 岩手県 八幡平
- 2020年 9月 長野県松本市 乗鞍高原
- 2020年 9月 長野県松本市 乗鞍高原
- 2024年 7月 長野県伊那市 山林
- 2024年 8月 長野県伊那市 山林
上記のうち2回は、かなりの至近距離であったが車の中にいたため、熊の方が逃げて行った。それ以外は、写真撮影中に気が付いたら前方にいたという状況で熊との距離は30mほど。決して慌てず騒がず、落ち着いてゆっくりと後ずさりすると、熊は何事もなかったように山林の方へ消えていった。
いつもカメラバッグには鈴をつけているが、写真撮影中ではカメラを構えて動かないから鈴の意味はない。ただし、身動き一つしていなかったのが良かったのかもしれない。今年から、撮影前には爆竹を何発も鳴らすようにしている。強烈な爆音が山に響き、火薬の匂いもするので効果的であるように思う。熊スプレーも携帯するようにしている。
熊は、冬眠に備えて秋にドングリを食いだめするため、山にドングリが少ないと、エサを求めて人里へ出没する傾向があると言う。これからのシーズンは、これまで以上に山に入る時はもちろん、麓の林道でも熊と出会う可能性があるので、十分に注意する必要があろう。
以下に掲載した2枚は、長野県松本市(2020年)と伊那市(2024年)で遭遇したした時に撮影したツキノワグマである。後ずさりしながら撮ったので、ピンボケである。

2020年 9月 長野県松本市 乗鞍高原

2024年 8月 長野県伊那市 山林
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