黄道光クロスとは、黄道光(こうどうこう)と天の川が夜空で交差し、まるで「巨大なX字型」に見える幻想的な天文現象のこと。
宮沢賢治の戯曲「銀河鉄道の夜」に「天の川はよくは知らないが 何でもXという字の形になって しらじらとそらにかかっている・・」という一文がある。この「Xという字の形」は、黄道光と冬の天の川がクロスした様子だと言われている。黄道光とは、太陽の通り道である「黄道」に沿って東西に広がる淡い光のこと。黄道付近には彗星からの放出や小惑星同士の衝突で生成された小さな塵がただよっており、それらに太陽光が散乱されて、春は日没後の西の空に、秋は日の出前の東の空に淡い光となって見えるのである。そして秋は、黄道光と冬の天の川がクロスするのだ。
この「黄道光クロス」は、宇宙の幾何学的な美しさと、地球からの視点が織りなす奇跡のような瞬間。光害の少ない暗い場所で澄んだ空ならば、9月から11月頃の明け方に東の空で見ることができる。今年は、富士山の上でクロスさせたい。
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Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 3200

Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1600

Canon EOS 5D Mark Ⅱ / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / マニュアル撮影 F3.2 25秒 ISO 3200