2025-01-01から1年間の記事一覧
~蔵出し写真⑫(しょせつこうこく)~ 初雪が越後の山里を静かに包み込んだ朝、雲の裂け目から一本の光が伸び、白い大地をそっと照らす。淡く漂う靄は光を受けて橙色に染まり、そのわずかな温もりが、冬の冷たさの中でひっそりと息づいていた。その一瞬、私…
ミヤマシロチョウ Aporia hippia japonica Matsumura は、シロチョウ科(FamilyPieridae)ミヤマシロチョウ属(Genus Aporia)のチョウで、ブログ「ホタルの独り言(Part Ⅰ)」には5枚の写真を掲載しているが内容が乏しく、本ブログでは単独の掲載をしていな…
紅葉の色彩は美しいと思うのだが、写真に撮ると見た目との乖離が激しく、どうも上手く撮れない。そんな訳で今年も撮影枚数はゼロ。過去を遡っても多くはない。そんな中から、雨天、曇天、晴天、それぞれの光の下で撮影した紅葉写真を集めて掲載してみた。 光…
オオアオイトトンボ Lestes temporalis Selys, 1883 は、アオイトトンボ科(Family Lestidae)アオイトトンボ属(Genus Lestes)である。本種も前記事「コバネアオイトトンボ」同様に、本ブログにて単独の掲載がなかったので、今回まとめてみた。 オオアオイ…
コバネアオイトトンボ Lestes japonicus Selys, 1883 は、アオイトトンボ科(Family Lestidae)アオイトトンボ属(Genus Lestes)で、ブログ「ホタルの独り言(Part Ⅰ)」には掲載しているが、本ブログでは単独の掲載ではなく、分類をまとめた記事「アオイト…
~蔵出し写真⑪~ 秋の海は、静かに息をしている夜の名残をそっと溶かすように、柔らかな朝日が水平線から昇りはじめ海面には金のひかりが静かに広がっていく 潮風に揺れるススキの穂は、まるで光を迎えるための小さな旗のようにささやかな音を立てながら朝の…
「奥多摩・檜原」日本の四季を巡る旅と題して、この15年間で東京都奥多摩町や檜原村(一部あきる野市)で撮影してきた四季の自然風景写真から30枚を選別してスライドショー動画を作成し、Youtubeにアップロードした。 奥多摩・檜原村は東京西部の山岳地帯に…
アキアカネの連結飛翔と打泥産卵の様子を紹介したい。 アキアカネ Sympetrum frequens (Selys, 1883) は、日本に生息する18種類の日本のアカネ属に分類されるトンボの一種で、ロシア、中国、朝鮮半島、日本に分布する普通種である。平地または丘陵地、低山地…
~蔵出し写真⑩~ Winter Triangle(冬の大三角)は、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスという3つの1等星を結んでできる大きな三角形のことで、その三角形の中を天の川が通っている。 今回掲載した蔵出し写真は、滝雲で…
~蔵出し写真⑨~ 11月の美ヶ原高原で過去に撮影した写真(一部、過去に掲載済)を4枚掲載したいと思う。 毎年、11月になると何度も美ヶ原高原に通った。目的は1つ。霧氷を撮るためである。美ヶ原高原へは、ビーナスライン経由で美ヶ原高原美術館方面、また…
~蔵出し写真⑧~ 谷の底 漂う霧に 灯をともす命のひかり 宵をたゆたう 季節外れの写真であるが、蔵出し写真として今から15年前に撮影したホタルの飛翔風景写真を1枚掲載したい。 撮影したゲンジボタル生息地は、地元の方も来ない山奥の渓流。生態系の特徴と…
~蔵出し写真⑦~ 雨上がりの峠しっとりと濡れた空気の中に、世界が新しく息づきはじめていた 澄みきった空の青は、まるで心の奥まで洗い流すよう眼下には、靄に包まれた湖と山々が、静かに夢の続きを見ている その上を流れる雲が、夕陽に溶けてゆくそして遠…
~蔵出し写真⑥~ 11月中旬の美ヶ原高原。残り紅葉に霧氷がそっと触れる。秋の名残と冬の気配が静かに交わるこの時期ならではの光景。朝の光が差し始めると、紅と白がやわらかく溶け合っていく。澄み切った空気と静けさの中で、短い季節のはざまに見られる奇…
星のリフレクション風ひとつない夜、湖面は鏡のように静まり返り、無数の星がそこに身を寄せていた。空と水の境が消える瞬間、時が止まったように感じる——。 空で瞬き、湖面では揺らぐ星々を見ていると、不思議な感覚に包まれる。夜の静寂が、宇宙と心をつな…
~蔵出し写真⑤~ 紅葉と渓流の調べ・・・それは、自然の静と動、温と冷が交わる美しい情景 渓流のせせらぎに、秋が映る赤や金に染まった葉が、水面をゆらりと渡っていく風が静かに吹き抜け、季節が語りかける紅葉と流れが奏でる、ひとときの調和 山の息づか…
~分類まとめ⑯~ このブログでは、個別に記事掲載している種を分類上同じグループでまとめた記事を時々掲載してきた。(カテゴリー:昆虫分類まとめ)今回は、ミスジチョウ属と題してリュウキュウミスジを除く撮影済みの5種をまとめた。 ミスジチョウ属(Ge…
~蔵出し写真④~ 印旛沼は、ブログに「印旛沼の夜明け」として4枚の写真を掲載しているが、以下の3枚はその時に掲載しなかった蔵出し写真である。「夜明け」の記事では、数十枚と撮影したカットの中でも、穏やかな印旛沼の水面に映る空の雲の色彩を意識し…
~蔵出し写真③~ 新潟県十日町市松之山・松代地域に点在する棚田は、越後松代棚田群として「にほんの里100選」に選ばれており、中でも代表的な「星峠の棚田」「蒲生の棚田」「儀明の棚田」には2013年から何度となく訪れ、夕日に染まる桜が田んぼの水鏡に映る…
~分類まとめ⑮~ このブログでは、個別に記事掲載している種を分類上同じグループでまとめた記事を時々掲載してきた。(カテゴリー:昆虫分類まとめ)今回は、オオイチモンジ属と題して3種をまとめてみた。 オオイチモンジ属(Genus Limenitis)は、タテハ…
~蔵出し写真②~ 滝の拝(たきのはい)は、和歌山県古座川町を流れる古座川の支流である小川(こがわ)にある、滝と多数の甌穴群からなる渓谷である。2021年10月末にサツマシジミの撮影で和歌山を訪れた時、道の駅・瀧之拝太郎で車中泊をしたのだが、そこは…
~蔵出し写真①~ このブログはホタルをはじめ、様々な昆虫や自然風景の「写真」を掲載しており、「写真」が主役であるが、昨今は庭の草花を撮ったくらいで、何と7月23日以来、全く写真撮影に出かけていない。 仕事の都合や天候の問題が原因だが、「はてなブ…
全国で熊による人身被害が相次いでいる。環境省によると、熊による犠牲者数は10月8日時点で7人となり、過去最多だった23年度を抜いた。けが人を含めた人身被害の件数は4~9月に99件(108人)に上り、過去最悪ペースで推移しているという。 私も、過去に7回…
オナガアゲハ Papilio macilentus(Janson, 1877)は、アゲハチョウ科(Family Papilionoidea)アゲハチョウ属(Genus Papilio )のチョウ。 北海道・本州・四国・九州に分布し、都市部よりも丘陵地帯の雑木林や山地の渓谷沿いなどを主な生息域にする。クロ…
10月中旬になり、ようやく秋らしい気候になってきた。急に元気になって咲きだしたのがユリ科のホトトギス。シソ科のヤマハッカが広がるように茂り、穂状に沢山咲く青紫色の小さな花とシュウメイギクのピンク色のコントラストが美しい。 久しぶりにTAMRON SP …
朝の光の中にあるもの 朝の光が森を包むとき静寂の中に小さな鼓動が目を覚ます。 露をまとった草は光を宿し鳥の声が空気を震わせる。 それは、始まりの合図。まだ誰の手も触れていない時間がやさしく息づいている。 朝の光の中にあるもの・・・それは、静け…
ヒガンバナとチョウの写真を過去撮影のものばかりだが集めてみた。 ヒガンバナは、秋分の日(2025年は9月23日)を中心とした秋の彼岸の頃に咲くことから名づけられた花である。別名「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」は、サンスクリット語で「天界に咲く花」で…
我が家の庭づくりの現状報告をしたい。 今年の2月に「我が家の庭づくり~コケ庭と山野草園」を4月に「我が家の庭づくり~その2」記してから5ヵ月が過ぎた。 山野草園には、当初、様々な山野草を植えたが、今年の夏の猛暑と日当たり具合で、かなりの苗がダ…
寄せては返す白い波砂の上に描かれる一瞬の模様次の波が来れば すぐに消えてしまう その儚さに なぜか心はやすらぐ 陽を映す水面は無数の宝石をこぼしたように輝き風は潮の香りを運び遠い記憶をそっと呼び覚ます 汀は、心と海が出会う場所 掲載写真は、クリ…
秋に見られるシジミチョウをまとめてみた。 猛暑酷暑の2025年の夏。9月になっても秋の気配すら感じない。この暑さはいつまで続くのかも分からず、今年は「秋」は来ないかも知れないとさえ思うこの頃であるが、体内時計を持つ昆虫たちを観察すると季節は確実…
クロツバメシジミ Tongeia fischeri(Eversmann, 1843)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ亜科(Subfamily Polyommatinae)ヒメシジミ族(Tribe Polyommatini)クロツバメシジミ属(Genus Tongeia)のチョウである。2013年に撮影し、当時記…